チャルンチャイ農業・協同組合(MOAC)大臣は駐タイ外交団向けの政策発表会で3Sの政策方針を表明
2 ต.ค. 2563
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チャルンチャイ農業・協同組合(MOAC)大臣は駐タイ外交団向けの政策発表会で3Sの政策方針を表明
チャルンチャイ農業・協同組合(MOAC)大臣は駐タイ外交団向けの政策発表会で3Sの政策方針を表明

チャルンチャイ農業・協同組合(MOAC)大臣は、在タイ外交団に対外農業政策3方針、「食品の安全(Safety)」、「農業と食料の安全保障(Security)」、「農業の持続可能性(Sustainabillity)」を示し、世界経済危機を乗り越えるため、各国と協力していきたいと表明しました。

2020年9月30日水曜日(タイ時間・午後1時)、MOACは、タイに駐在する外交団と関連する国際機関の代表に対して、政策発表会を行いました。これには25か国の大使、11の臨時代理大使、27の代表者、5つの国際機関の代表者、62か国、107名が参加しました。

同省副事務次官、幹部職員、ほか政府関連機関の代表の出席のもと、最初に、チャルンチャイ・シリーオーンMOAC大臣より挨拶し、続いてタイの対外農業政策とビジョンを発表しました。その後、同省幹部が参加外交団に対し、「食品の安全、農業と食料の安全保障、レジリエンスを考慮した農業の持続可能性(Safety, Security & Sustainability for Resilence)」と題する展示ブースを案内しました。

この政策発表会は、バンコク市内のグランドハイアット・エラワンホテルの宴会場で開催され、各国駐在大使、臨時代理大使、領事、EU代表や各国際機関の代表などが来場し、参加者は、タイ農業の可能性と数多くの世界レベルのタイ産農業製品の成果についての展示を興味深く見学していました。

チャルンチャイ大臣は、挨拶で、MOACは、タイの農業セクターを現在あるものから、さらに応用、変化させ、農業セクターの皆さんが現在直面する問題のすべての局面での解決のために、安定、豊かさ、持続性に導くべく努めるとともに、短期的、長期的に芽が出るよう、土台を作っていきます。また、政府、産業、社会の各セクターが協力し、農業、食品政策の振興、3Sの推進による「世界の台所」政策実行によって、国家戦略の推進を図っていくと述べました。

3Sとは第一に食品の安全(Safety)のSで、食品の製造には安全が不可欠であり、農地から食卓まで、管理された食品製造のサプライチェーン、GAPやGMPなどの安全基準、農業・協同組合省各部局による管理、監視体制でカバーし、農産品の輸出検査も行い、いずれにしても、消費者の信頼を得るために、技術を活用して、すべての段階を検査できる体制の構築を推進すると述べました。

第二に農業と食料の安全保障(Security)のSについて、タイは農産品、食品、加工品を全世界に輸出しており、これは「世界の台所」の可能性を秘めているとともに、ASEAN地域の食糧備蓄の役割も果たしています。現在の新型コロナウイルス感染拡大の中、タイは輸出規制を行っておらず、食品の安全対策を行っています。もう一つの側面として、市場システムに対応した、商取引の推進と必要に応じて政府セクターのシステムを通した協力体制を進めます。

さらには、アフリカ豚熱(ASF)やツマジロクサヨトウの予防といったバイオセキュリティも目指します。これらは当面の問題として推進、判断し早急に対策を行っています。また、これらの取り組みが、タイ国内だけの成果に終わらせないためにも、近隣諸国、関係国との情報交換など、担当部局と国際機関との連携を強化します。

いずれにしても、農業セクターの皆さんの生活向上と持続可能な成長、貧困問題、飢餓の問題、職業としての農業、所得の安定のために、商務省、工業省、民間セクターと連携し、国内外の販路の拡大を農産品製造者とともに進めます。それは、農業組合に限らず、コミュニティファーム、コミュニティ企業、農業団体、これら商取引のシステムを使って、小規模農業従事者から農工業に至るまですべての農業セクターの安定を目指します。

さらには、本省としては、Eコマースのプラットフォーム事業者の先進的事業者、LAZADAやSHOPPY、アリババ、農業オンライン市場などと協力して、農業者や事業者のEコマース市場への参入、直販事業、高付加価値加工を支援しています。オフライン市場については、本省とマクロやテスコロータス、BigC、タラートタイなど大手スーパーマーケットと協定を結び、基準準拠でトレサビリティーができるようにするなど、製品の品質向上を目指します。また農業の可能性を広げるべく、農業技術イノベーションセンター(AIC)をタイ77全県に設置し、農業のICT化(Big Data)の活用などを行いますと述べました。

第三の農業の持続可能性(Sustainability)のSについては、本省は、水資源や土壌資源、水産資源、農地整理、水資源管理の全システム、大中小の水資源の確保などの資源の持続可能な運営を徹底しています。また、IUU漁業問題に対応する水産資源の管理も行っており、成果を上げております。さらには、本省では、温暖化問題の軽減や持続可能な製品基準づくりを目的する技術を開発し、温暖化軽減米プロジェクト、持続可能米プロジェクト、持続可能エビ養殖プロジェクトなどがあります。

最後に、本省は、関係するすべての枠組みにおいて、各国、国際機関と協力し、農業セクター、農業従事者の体力強化の益に供するべく、農業の知恵を発展させ、農業従事者や農業組織との連携強化、農産品のサプライチェーンの振興、農産品の持続可能で安心、高付加価値化、農業技術の競争力強化とイノベーション、さらには農業資源管理と環境バランス、持続可能性、これらは、本省がタイの農業セクターの改革として、さらに世界の注目の一となるべく、アイデアをまとめ、決断し、問題を解決すべく動き、連携組織の結成、強化をすべての事象において、立ち止まることなく続けている事業です。それは、農業セクターの皆さんの幸せと世界の消費者のための食品安全のためなのです、と大臣は述べました。

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(非公式訳作成 タイ王国大使館農務担当官事務所)
2020年10月2日

 

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