タイ、ラテックス20万トンの出荷調整で価格回復を狙う
1 ก.พ. 2564
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タイ、ラテックス20万トンの出荷調整で価格回復を狙う
タイ、ラテックス20万トンの出荷調整で価格回復を狙う

タイ、ラテックス20万トンの出荷調整で価格回復を狙う

(2020年1月27日付 ターンセータキット新聞電子版)

タイ天然ゴム公社(RAOT)はラテックス出荷調整事業を開始した。今回、20万トン以上のラテックスの出荷を遅らせ、価格回復、安定化を目指す。

2021年1月27日、スカット・タンウィリヤクンRAOTオペレーション担当副総裁は、ラテックス出荷調整事業のキックオフミーティング後に、「この事業は、タイゴム公社(RAOT)が、ラテックス価格下落の影響を受けたゴム農家への影響緩和のための事業。今回20万トン以上の出荷調整を支援することになるであろう」と述べた。さらに、「今日から事業を開始する。ラテックス貯蔵用タンクと1~2か月の品質保持が可能な化学薬品のセットを、まずはナコンシータマラート県、トラン県、パッタルン県のゴム農園団体に支給を開始する。今回の事業は、ナコンシータマラートゴム園基金協同組合連合社がタイのラテックス価格下落問題の解決のモデルケースとして、推進役となる。」と述べ、さらに「まず、ナコンシータマラート県では、ナコンシータマラートゴム園基金協同組合連合が事業推進者となり、他にトゥンスン団地協同組合、カオカーオ協同組合、ハンーサーンゴム農園基金協同組合、ソートプラチャーゴム農園基金協同組合、テープトーンパタナーゴム農園基金協同組合、カオノーイゴム農園基金協同組合、クワンティアゴム農園基金協同組合、カオノーイチャロンパタナーゴム農園協同組合の8組合も参加する。」と述べた。

タイ天然ゴム公社(RAOT)によると、1月27日のタイゴム中央市場の平均価格は、USSが52.90バーツ/キロ、RSSが56.67バーツ/キロと、全体として価格が上向き傾向。要因として、海外の先物市場の価格上昇、シートラングローブタイランド社(STGT)は新型コロナウイルス感染拡大下で業績が好調、ゴム手袋市場は今後も拡大するとみられる点も挙げられる。

そのほかにも、タイ南部での雨によるタッピング農家の収穫への影響からラテックスの市場供給量の減少懸念、その上米ドル相場のタイバーツ高、輸送用コンテナの不足による輸送問題、新型コロナウイルス感染拡大の推移、先物市場の利益確定売りなどもあり、天然ゴム業界は今後も世界の経済の動きに注視が必要だ。

 

(出典 ターンセータキット新聞電子版2020年1月27日付、非公式訳、タイ王国大使館農務担当官事務所https://www.thansettakij.com/content/Macro_econ/466301

 

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