タイ畜産局の役割:食品安全面での「産地から食卓まで・管理された食品製造の サプライチェーン」について
12 ต.ค. 2563
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タイ畜産局の役割:食品安全面での「産地から食卓まで・管理された食品製造の サプライチェーン」について
タイ畜産局の役割:食品安全面での「産地から食卓まで・管理された食品製造の サプライチェーン」について

タイ畜産局の役割:食品安全面での「産地から食卓まで・管理された食品製造の

サプライチェーン」について

(タイMCOT 9チャンネルトーク番組JO JAI 2020年8月29日放送)

 

 新型コロナウイルス感染拡大の危機の中で、タイは公衆衛生以外にも多くの点で他に類を見ない大きなチャンスを迎えています。それは「世界の台所」というとても興味深い点です。コロナ禍でも、タイの畜産製品はアセアン地域で1位、世界でも4位に成長しています。それは世界がタイの畜産製品の安全を認めているからでもあります。

 

 この成功の背景には、タイ畜産局と各セクターとの協力関係があります。タイは年間2000億バーツ以上の畜産物を輸出しています。そしてそれは毎年増加傾向にあり、畜産製品、飼料、ペットフード等が挙げられます。特に鶏肉の輸出増加が顕著です。現在タイはEU、米国、中国に次いで世界第4位の輸出大国です。これは、品質を満たす畜産局の標準認証から得られる畜産物への信頼によるものです。産地の検査、トレーサビリティーの実施、畜産製品を産地から最終消費地まで管理監督しています。その内容は生産、食品工場、農場、と殺場、加工工場、販売店、そして消費者の手に渡るまでを網羅します。

 

食品安全のサプライヤーチェーン「産地から食卓まで」はタイ国内外の消費者から、畜産製品の信頼を得るため、すべてのプロセスにおいて、法律と規則に則って、畜産局職員により管理監督が徹底的に行われております。そして、消費者保護のために、以下の食品安全の事業を行っています。例えば:

 

① 畜産OK事業 食肉と卵が対象(安全な食品、畜産OKマークの製品を選んでいただくためのものです)

② Qスタンダード事業 このマークのある製品はすべてのプロセス、農場、と殺場、販売店が、基準に則っていることを示すものです。

③ 抗生物質を使わない畜産、畜産製品の製造事業 畜産において、抗生物質の使用を減らすために行われており、多くの畜産業者が興味を示し、事業に参加しています。抗生物質の使用不使用に生産ロスは大差なく、抗生物質の使用を減らすことに成功しています。消費者も抗生物質不使用の畜産製品を選択する選択肢ができ、現在100か所の販売所で扱っています。

④ 豚、牛飼育場におけるβ作動薬使用問題対策事業 タイ全国で移動検査室を使うことにより、検査を迅速に行うことができます。

 

 この他にも、畜産局ではニューノーマルに対応すべく変化しています。例えば、家畜、枝肉の移動許可をE-movement という電子申請で行っています。現在15万の登録者数があり、このシステムによって発行された許可証は、60万件以上に上っています。NSW 電子システムでは、資料や畜産用の危険物の輸入・生産・販売許可申請と電子申請による飼料工場の登録許可まで行います。畜産局のさらなる目標として、畜産製品の輸出を拡大させ、畜産製品の品質や安全性をシステムで継続的に維持していきます。そして、国民向けのサービスの発展と機敏にかつ業務の効率化を図るために、職員の業務にテクノロジーを活用し、今後も国民の皆様向けサービスの向上を目指していきます。

 

 

出典:タイMCOT 9チャンネルトーク番組JO JAI 2020年8月29日放送 

担当機関:タイ農業・協同組合省(MOAC)畜産局(DLD)

 

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